自然の中で、新鮮な空気を深く吸い込んで、
ふぅ〜とはく。
自分の内なる自然と、外の自然が共鳴して、
一番心地いい、自分の原点に繋がっていく。
ここ、八ヶ岳倶楽部の森には、
私たち家族とスタッフが
30年以上かけて育んできた、
“人と自然の仲のいい風景”があります。
時には日々の喧騒から離れ、
八ヶ岳の朝の森の静けさに
心も体も委ねてリラックスしませんか。
鳥たちの声に耳を傾け、大地に寝転がって、
空っぽの自分に戻る時間は、
文句なく気持ちがいい!
森林セラピストである私が、
森で皆さんの“感じる”力をサポートし、
自然と繋がるお手伝いをさせて頂きます。
自然に抱っこされ、癒される時間を、
是非ご一緒しましょう。
柳生直子
8月と12月には、ヨガ講師 竹田夕子さんの森ヨガを開催いたします。
夏の木漏れ日の中での緩やかなヨガ、
冬の枯木立を眺めながら森のステージの室内でのゆったりしたヨガ。
極上のリラックス時間をお過ごしください。
ヨガ前と後には、森林セラピスト柳生直子の森へのインビテーションと、
お茶時間をご用意いたします。
*8月は、森ヨガを行う周辺は、一般の方は立ち入り禁止にして行います。
日常の、あれもしなきゃこれもしなきゃ、
という焦燥感の中に居ると、
自分の大切な何かをいつのまにか置き忘れて、
日々が過ぎていってしまう。
そうゆうときは、ただ、
安心できる自然の中で五感を開いて、
身を任せてみる。
そうやって、降参してしまうといい。
木洩れ陽が優しく差しこむ森、
木々の間を渡る爽やかな風、
鈴を転がすような、可愛い小鳥たちの声、
見上げた空の青さと白い雲。
そこで感じることには、
正しいとか正しくないとかはなく、
いいとか悪いとかもない。
鎧を脱ぎ捨て、
無理して頑張ったり
繕ったりしない自分に戻っていく。
もし、あなたが
慌ただしい日常から少しだけ離れて、
自分と過ごす時間が欲しいと思ったなら、
八ヶ岳の森に来て、
私と一緒に森を歩きませんか?
神奈川県藤沢市生まれ。子供のころに喘息を患い、漢方薬や整体で自然治癒力を高め体質改善をして治す経験をする。大学卒業後、東京で会社勤めを始めたが、自然の息吹を感じられる場所を求め、仕事の合間に八ヶ岳に通い始める。 1997年八ヶ岳倶楽部を経営する家族に嫁ぎ、東京に居住し子育てしながらも八ヶ岳に行き来をし、お店の手伝いや森の手入れをする。沢山の生き物に包まれる自然豊かな環境で、森に癒されつつ自分と深く対話をする体験を重ねる。その中で、“自然で在る”こと、その自分の思いを大切にして生きることの大事さに気づかされる。2017年に八ヶ岳完全移住。3人の子供の母。
1989年7月 山梨県北杜市大泉町 八ヶ岳南麓に八ヶ岳倶楽部がオープンしました。
標高1360mの森の中に位置し、四季折々の美しい雑木林を散歩できる敷地内には、
カフェ・レストランやショップなどが点在しています。
その八ヶ岳倶楽部の敷地内にある森では、お店が出来る以前から、
オーナーで俳優の柳生博と息子や友人達で、鬱蒼とした木々の枝を切ったり、
本来この土地で生えている木々を移植したり、枕木の道を作ったり、
石炉を作ったりして、森の手入れを始めました。
そうやって30年以上、家族やスタッフ皆で作業をし続けてきました。
今では、木々の間に爽やかな風が渡り、木洩れ陽が差し込む美しい森となり、
林床の植物たちに太陽の光が届き、その植物たちには虫たちが来て、
虫たちが来ると鳥たちが集まり、生物多様性に溢れる場所となりました。
このような「自然と人の仲のいい風景」が繰り広げられる森には、
スタッフのみならず、訪れる人々誰もが癒されるようになり、
皆の宝物の森となっています。
まだ寒いなかでも、鳥の鳴き方がさえずりに変わることで、春を感じて心が躍ります。2月半ば過ぎ、凍っていた土はほぐれ、微生物が活動し始め、硬かった冬芽が少しずつほぐれ始めます。福寿草が黄色い花を咲かせたりと、静かな林床が動き出します。3月後半には、八ヶ岳倶楽部では春を告げる象徴的な花の一つ、カタクリのピンク色の花が開き、スタッフ皆で本格的な春がやっと来たと嬉しい気分になります。カタクリの花は、早春の数週間しか咲かず、花が咲くまでに7年ほどかかる貴重な花なのです。ダンコウバイの木々は、もふもふした黄色い花をつけ、枯木立の森に明かりがポツポツと灯ったように見えます。鳥たちはカップルになり始めます。森の中からキツツキの仲間が、木に巣穴を開けるドラミングの音が聞こえます。木々も眠りから覚めたように、水を吸い上げ始めているのが分かります。お店の方も、本格的なオンシーズンに向かって準備を始めます。
5月、一斉に木々の葉や花が芽吹き、若葉の新緑が美しい季節です。春の野草も咲き始め、1日1日と変化する風景には目が離せません。林床では、マイズルソウやチゴユリが群生し、様々なツツジの花のリレーが始まります。鳥たちは、茂ってきた葉っぱで見えなくなっていきますが、毎年私たちが掛ける巣箱に巣作りし、ヒナにせっせと餌を運ぶ姿を見かけるようになります。キビタキ、オオルリ、カッコウ、そして、ホトトギスなどの夏鳥たちの声がし始め、晴れた日には、標高1000m以上で鳴くハルゼミも一斉に鳴き、森の活動的な季節がやってきます!
森には霧が立ち込めることが多く、幻想的な風景をしばしば見ることができます。薄靄の中で浮かび上がる小道の明かりがぼんやりと灯るのを見ると、なにかほっとします。コアジサイが一斉に咲くと、そのパウダリーな香りが森に満ち、薄紫色のスケルトンの茎に光が透けて美しく、雨の森を散歩するのもとっても楽しいです。しっとりと雫に濡れた木々の新緑の色は、日に日に深い緑色へと変わっていきます。
晴れた日中はエゾセミたちの声が響き渡っています。ミヤマクワガタやアカアシクワガタ、アサギマダラ蝶や日本ミツバチたちなど、昆虫たちもよく見かけるようになり、夕方にはセミの羽化を見ることもしばしば。黄花のキレンゲショウマ、うつむいて咲く可憐なレンゲショウマ、うす紫色のギボウシの花など、夏の花たちが一斉に咲き、生き物たちが活発に生きているのを感じることが、心地いい季節です。晴れた日には、木洩れ陽が差しこむ風景が本当に美しく、森を渡る風は涼しく心地よく、訪れるお客様はテラス席でゆったりと過ごしています。でも8月中旬には、もう秋の風が吹きます。晩夏には、タマゴダケなどの可愛いキノコたちが顔を出します。朝晩肌寒くなり、落葉が始まる木もあり、こうして高原の夏はあっという間に終わっていきます。
空が高くなり、秋の虫が鳴き始めます。ツリバナの赤い実が弾け、ヤマボウシやアオハダの実なども赤く色づいて、鳥たちへ植物からのご馳走の季節です。いよいよこの森のフィナーレ、紅葉を迎えます。寒暖差と日照時間の多さにより、紅葉の好条件が揃っている八ヶ岳倶楽部では、赤や黄色のグラデーションが素晴らしく、大勢のお客様が紅葉目当てでいらっしゃいます。楓の澄んだ赤の美しさ。ダンコウバイやコアジサイの柔らかい黄色。その紅葉した葉がかかる白樺の真っ白な幹。日本の着物や帯の美しい色彩は、このような風景の中で生まれてきたのだと実感します。レストランテラス席から紅葉の木々の向こうに見える富士山も、くっきりと見える日が多くなってきます。
全ての葉が落ちて、静かな冬の森へ。冬が好きなスタッフも、実は多いのです。落葉した木々の間からは、奥秩父連山の山々が見えるようになります。薪ストーブに毎朝火を入れ、室内を暖めます。夕方にはシラカバの木々の幹に夕陽が当たり、薄桃色染まるマジックアワーがあったり、紅富士も見れたりして、そんな時は思わずスタッフも仕事を一時中断して、お客様と一緒にその美しさに見とれます。空気はキリッと澄んで、山々の風景や夜空の星もとても綺麗に見えるようになります。鳥たちにはひまわりの種の餌台が出されます。冬の渡り鳥も見かけることもありますが、留鳥のカラ類が多く食べにきます。時に早朝には、リスが餌台を占領して食事をしていることも!森では、レンジャクという美しい鳥が集団でヤドリギの実を食べにきているのに遭遇したりします。 雪は年々少なくなっているように感じますが、一旦降れば、木々の根元には白い雪、木々の梢には「八ヶ岳ブルー」と呼ばれるほどの澄み切った青い空が広がり、その美しいコントラストは冬の倶楽部の代表的な風景です。 元旦の朝は、毎年スタッフみんなで初日の出を見に行きます。マイナスの気温の中ですが、清々しい朝日を浴びて、元旦営業します。春に向かって少しずつ陽が伸びているのを感じ、木々の冬芽は分厚い外皮に包まれながら、 やがて訪れる春を待っています。