工房藍の館、下村透さんの「天然灰汁醗酵建」本藍染が登場です。
徳島県阿波で作られた阿波藍を、天然の材料だけで、自然の発酵の力だけで染め上げる伝統的な染め。
今ではすっかり少なくなった「本藍染」は発酵の進行度合いや季節や気温、その他様々な要因で色合いが変わる生きた染めです。
比較的染め易いインド藍や化学染料とはまた風合いが異なります。
単純に水には溶けない藍は、簡単には同じ色合いを作り出せません。
理想の色合いのために、染めるタイミングや回数を見極めて、ひとつひとつの作品が作り上げられています。
虫にも食われにくく、汗も匂いにくい藍染。
藍には光を反射する性質があり、顔周りの印象も明るくなります。
下村さんの藍を羽織って出掛けると、高温多湿な日本で愛されてきた理由がよくわかります。
使い込み年月を重ねるうちに少しずつ起きる色の経年変化も、味わい深い優しい色に育てる楽しみのひとつ。
「日本の青」
日本伝統の、本来の藍の色をご覧いただける機会は今や全国を探してもそう多くはありません。
悲しいことに各工程の職人さんの数も減っています。
何人もの職人さんの手を経て育てられた藍色の深みをご堪能ください。
開催期間:2024年9月26日(木)~10月1日(火)
10:00~17:30 最終日16:30まで
お問い合わせはステージまで TEL:0551-38-3395