木洩れ日と生き物の暖かな世界を描く若菜由三香(絵画)
自然になじむような器を手びねりで作る若菜邦子(陶芸)
ステージでは初展示の親子二人展。
涼しい初秋の森にぴったりの、明るく温かみのある展示会場になりました。
八ヶ岳倶楽部スタッフOGでもある若菜由三香さん。
今では日本各地で個展も開催し、活躍する画家です。
八ヶ岳倶楽部の森のような、生き物と人の交わる木洩れ日の風景を主題に、風景画から動物画、静物画まで。
パステルとアクリルを使ったタッチは柔らかく、地面に映る柔らかい光の描写が心地良い絵画たち。
八ヶ岳倶楽部の風景を描いた作品も大小お持ちいただきました!
看板犬のジュニアを始め、犬、猫、小鳥やタヌキ、リス…様々な動物が実に自然に、伸び伸びとした姿で描かれています。
会場正面に飾られた八ヶ岳倶楽部の紅葉を描いた大きな作品は、ちょうどテーマを決める際に、パパさん(故・柳生博)の訃報を聞いて「八ヶ岳倶楽部を描こう」と思い至ったものだそうです。
そんなお話を伺ってから改めて見ると、一抹の寂しさを纏った優しい風景にも見えてきます。
モチーフとなった風景やモデルについても、作家本人から話を聞くことも出来ますので、是非、光溢れる絵画の世界をご覧ください。
若菜邦子さんの陶器は全て手びねり。
陶石や長石を練り込んだ荒い土は指の掛かりが良く、見た目よりも軽くて使い易い造形。
マット釉を中心に、しっとりと温かみある雰囲気の食器や花器が並びます。
お料理も好きな邦子さんの器は、どれも使い勝手がよさそうなものばかり。
初めて見るのに、自分の家の棚に元々あるべきものであったような、ノスタルジックな器たち。
皿を見て乗せる料理を考えるのも、料理に合う器を探すのも楽しくなる、毎日の為の器です。
一瞬本物と見間違う、千葉名産のピーナッツの箸置きなど、遊び心ある可愛いアイテムも。
心の行くままに作陶されている邦子さんの作品は一期一会。
今回しか見られないシリーズもあるかもしれません。
是非お手に取って、じっくりご覧ください。
開催期間:2024年9月19日(木)~9月24日(火)10:00~17:30
最終日16:30までお問い合わせはステージまで
TEL:0551-38-3395