紅葉深まる八ヶ岳倶楽部。鮮やかな緑から赤のグラデーションに負けない、棚機津女さんの色鮮やかなちゃんちゃんこ展が始まりました。
ちゃんちゃんこ、といっても、いわゆる綿入りの家庭用防寒着ではありません。
袖なしの羽織り物、ベスト、ジレとも称せるお洒落な上掛けはどれも世界で一つきりの個性が光ります。
フィンランド伝統の裂織であるポッパナ織りや、古布、棚機さんご自身で染められた糸を使った作品もあります。
他にも袖付きの上着や、シャツ、藍染のパーカー、マフラーや帽子、ポーチ、ブローチなどの小物も。
メンズのシャツはパパさん(故柳生博)の大のお気に入りの装いの一枚でもありました。
新旧様々な布を裂いて織りなおした裂織。
様々な由来を持つ布達が複雑に絡み合い、深みある色合いを生み出します。
大胆なデザインであっても、ハンガーに掛かった状態で見るのと、羽織って見るのとでは印象が変わる作品がとても多いです。
色数の多さに圧倒されるかもしれません。しかし、様々な色と質感が重なり合った裂織だからこそ、コーディネートの幅も広くなります。
「私には個性的すぎるかも」「いつも地味な色しか着ていないから」そんな風に思われるお客様にこそ是非ご試着していただきたいのが棚機さんの作品です。
えっ、こんな色が、こんなデザインが似合うなんて、と驚かれるお客様も少なくありません。
写真ではお伝えしきれない織りによる色味の繊細な変化、奥行を是非その目で、手で感じてください。
作品の雰囲気通り、朗らかで明るく、いつも元気な棚機さん。
作家さんご自身も期間中在廊していますので、コーディネートの相談もしながら、ゆっくりと作品をお選びいただけます。
棚機津女 裂織ちゃんちゃんこ展
開催期間:2022年10月20日(木)~11月1日(火)
10:00~17:30 最終日16:30まで 10/26(水)営業有
お問い合わせはステージまで TEL:0551-38-3395