ギャラリー、ステージで合わせて四人の職人が集結した職人の仕事展。
ステージでは、風呂敷作家・齋田次郎さんと陶芸家・櫻井満さんをご紹介します。
齋田さんには今回あずま袋を沢山お持ちいただきました。
風呂敷文化の日本に西洋文化が取り入れ始められたころ、西洋鞄に憧れて風呂敷や反物を縫い合わせたものが発祥とされる東袋。風呂敷と鞄のいいところ取りの容れ物です。
齋田さんのあずま袋は、洗濯機洗い可能な木綿製。厚手のヒッコリーと、軽めのコットン。
丈夫で、かつ、変幻自在。箱、ビン、弁当、尖ったもの、柄の長いもの、絵画のような平たいもの……収納するものを選びません。
取っ手部分を縛るだけで、風呂敷のような様々な縛り方の知識も必要なし。
また、ひっくり返すだけで完全に平らな布になり、畳めば掌サイズに。
小はお弁当袋くらい。中はいわゆるレジ袋サイズ。大はスーパーのかごに余裕を持って掛けられる大きさです。
これからアメリカAmazonでもお取り扱い開始予定だとか。
日本古来の風呂敷が、エコでサステイナブルな最新の多用途鞄としてワールドワイドに活躍しますね。
齋田さんが手染めで仕上げた、グラデーションの美しいちりめん風呂敷も併せてご覧ください。
櫻井満さんは釉薬も手作りされる陶芸家。
落ち着いた色味の中で、土と灰と石、自然素材が溶け合った深みが魅力的です。
しっくりと手に馴染む丸みのろくろ挽きで、主張しすぎない指跡の模様や、歪みと揺らぎが心地いい器たち。
自然と火が作った色合いは、洋食、和食、中華、丼に麺類……どんな料理にも似合う懐の深さがあります。
シンプルながら使い易さをしっかり考えられた丁度いい深さ、大きさの器が並びます。
今回は特にディナープレートや丼などを少し多めにお持ちいただきました。
ギャラリーの常設展示では展示しきれない、たっぷりとした器を、お好きな色合いから選べます。
故・柳生博を偲んでお作り頂いた鳥のモチーフの作品も。
丸みを帯びたディフォルメが可愛らしい、ついつい撫でたくなる手触りの優しい小鳥たちがお出迎えします。
元々は油絵を描かれていた櫻井さん。今回、少数ながら個性の光る油絵の展示もございます。
開催期間:2022年8月25日(木)~8月30日(火)
10:00~17:30 最終日16:30まで
お問い合わせはステージまで TEL:0551-38-3395